スタイルにこだわりアリなキャンパーさんに人気のアイテムが、アウトドアカラーの石油ストーブ。キャンプサイトに置いても自然に馴染むカラーのストーブは毎年各ブランドから展開されるも、需要が高く、発売されたらすぐに売り切れてしまいがちです。
シーズンに向けて、そんな石油ストーブが欲しい方に朗報! 人気のアウトドアカラーの石油ストーブに、あの老舗国産ストーブメーカー、「コロナ」が本格参戦します!
国内屈指のモノづくりの町、新潟県燕三条エリアに拠点を構える、コロナが立ち上げたのは、同メーカーの新ブランド「OUTFIELD(アウトフィールド)」。
「OUTFIELD」ブランドの石油ストーブは、さまざまなキャンパーのスタイルにフィットする絶妙なオリジナルカラー「フィールドベージュ」が特徴です。ベージュとグレーの中間色で、大人っぽいスモーキーな色合いが好印象!
「OUTFIELD」ブランドは、求めるサイズやパワーなど、使い手のニーズに合わせて選べる、3タイプのストーブをラインナップ。
既存で人気のストーブ2タイプのほか、コンパクトな対流形石油ストーブ「SZ-F32」(写真中央)もこのタイミングで新登場しました。
近年は海外ブランドも、どんどん上陸していますが、安全に関わるストーブは国内ブランドの物を選びたいという方にとって、貴重な選択肢になりそうな予感!
「OUTFIELD」ブランドの3タイプには、専用の収納バッグも別売りで用意されている点も特徴。別途、サイズの合うケースを探す手間がかかりません。
それぞれの収納バッグは、付属品の収納に便利なポケットが複数設けられていたりなど、キャンパー目線で作り込まれています。
ここからは、3タイプのストーブそれぞれの機能やスペック、ディテールについて解説!
まずは、こちらの小型対流形石油ストーブ「SZ-F32」を掘り下げていきましょう。このモデルは「OUTFIELD」の発表と同時にリリースされた新型で、高さ475mmというコンパクトなサイズが特徴。
コンパクトな対流形石油ストーブはキャンパーの間で需要が高いながら、まだまだ選択肢が少なかったので、この「SZ-F32」は注目の1台です!
同サイズ帯の対流形石油ストーブの最大暖房出力は3キロワットのものが多いですが、この「SZ-F32」は3.19キロワットと若干、相場を上回る性能を持っているので、しっかりと暖かさもあります。
木造住宅に換算すると9畳まで使用に適した暖房能力。タンクの容量は3.8リットルで、最大出力でも約12時間使用できる、十分な性能を持ちます。
燃焼筒が見える構造なので、点火すると赤熱した燃焼筒が光を発し、ランタンのような光による安らぎを得られる点も魅力。
キャンパーがストーブを選ぶうえで気になるポイントが、ちゃんと暖かいかどうか。「SZ-F32」は赤熱式燃焼筒からの遠赤外線で、しっかり暖かいので、その点では心配なしです!
さらに、ストーブの正面からの暖かさの効率をアップさせる、便利なオプションも別売りで発売予定です。
それが、この反射板。グループではなく、ソロやデュオなど少人数のキャンプでストーブを使用する際は、自分たちが座っている反対側への放射熱をロスしがちですが、この反射板のおかげで、熱が正面に反射してより効率よく暖を取れます。
「SZ-F32」用の反射板は、ガードの中ではなく、外に取り付けるタイプなので、脱着の際に上面板を外す手間もありません。さらに、コンパクトに折りたたみでき、別売り収納バッグの内ポケットに収納可能。
安心して使える専用設計のものがラインナップされるのは、うれしいポイントです。
「SZ-F32」のサイズは、高さ475 × 幅355 × 奥行355mmとコンパクトです。一般的な20クオーターサイズのハードクーラーと比べてこのサイズ感。別売りの収納バッグも相まって、クルマへの積載がしやすく、家での保管もしやすくなっています。
気になる方は、メジャーを使って、マイカーのラゲッジを図ってシミュレーションしてみましょう!
クルマでストーブを運搬する際に気になるのが、積載したストーブから聞こえる「カシャン、カシャン」という金属音。多くの場合、クルマの揺れで燃焼筒が動いてしまっていることが原因です。また、音だけでなく、揺れや振動によるガラスの破損の心配も……。
「SZ-F32」には、そんな車載運搬中の揺れや振動による音の発生や破損を防ぐため、独自の燃焼筒を押さえるためのパーツ「燃焼筒押え」が付属しています。他のストーブには見られない、国産メーカーならではの細かい気配り。
ちなみに使用時には、「燃焼筒押え」は外します。写真では、構造がわかりやすいよう、上面板は外していますが、実際は外さずとも、パーツの脱着が可能です。
キャンプをイメージしてこだわられた細部のディテールも注目ポイント。例えばこちらの「しん調節つまみ」は、シンプルで飽きのこないギア感のあるデザインに仕上げられています。
全体の印象を引き締めるブラックカラーが、キャンパー的に「わかってる!」なポイント。
続いてのモデルは、コンパクトな石油ファンヒーター「FH-CPF25」。2022年9月に新発売され、またたく間に完売してしまった「FH-CP25Y」の「OUTFIELD」仕様です。
対流形ストーブと違って、内蔵された送風ファンによる温風で暖まれる点はファンヒーターの魅力。ですが、コンパクトでデザインのいいものは、ほとんど選択肢がなかったのが現状でした。そんななか登場した「FH-CPF25」は、見逃せない1台!
まず、「FH-CPF25」の最大の特徴は、定格出力200W以上のポータブル電源が使える点。一般的な石油ファンヒーターは、点火時の消費電力が大きいため、アウトドアシーンで使いにくい欠点がありました。
この「FH-CPF25」の場合は、低出力のポータブル電源で使えるので、場所に左右されることなく石油ファンヒーターならではの温風で暖を取れます。
消費する電力は、運転開始から強火力での3時間使用で約60Wh。使用する時間から逆算して、必要な容量のポータブル電源を合わせましょう。
最大燃焼時の暖房出力は2.50キロワットで、木造7畳まで。タンクの容量は3.6L。最大燃焼モードで、約14.8時間使えます。
サイズは、高さ390 × 幅312 × 奥行307mmと業界トップクラスのコンパクトさ(2023年5月現在)も「FH-CPF25」の大きな魅力。形状が直方体なので、クルマのラゲッジや家の棚などに、効率よく収納できます。
タンクが取り外し式なので、給油がしやすい点も「FH-CPF25」ならではの便利さ。
さらに、コロナ独自の「よごれま栓タンク」となっているので、灯油で手が汚れる場所に触れることなく、ワンタッチで蓋の開閉ができるのも、ありがたいポイント。
「FH-CPF25」には、対震自動消火装置や、不完全燃焼防止装置などの安全装置がしっかり搭載されているので安心です。
くわえて、標高の高い場所での使用に便利な機能が「高地切替モード」です。石油ファンヒーターは室内の空気を使って燃焼させるため、燃焼に必要な空気の濃度が薄くなる高地では酸素が足りず不完全燃焼を起こすこともあります。
「FH-CPF25」の場合は、この「高地切替モード」により、標高2,000メートルまで使用可能です。ちなみに2023年3月現在、日本一標高の高いキャンプ場は長野県の「しらびそ高原山岳キャンプ場」で、1,918メートル。
最後は、1962年に初代が発売されたコロナのロングセラーモデルの「OUTFIELD」仕様、対流形ストーブ「SL-F510」。
こちらも人気のストーブのアウトドアカラー版だけに、予約が集中しそうです。公式オンラインストア「コロナストア」にて発売。
「SLストーブ」が人気の理由のひとつが、そのレトロなデザイン。新カラー「フィールドベージュ」を纏ったことで、よりヴィンテージなスタイルに馴染む姿へとアップデートされました。
シンプルゆえに飽きがこないので、永く活躍してくれることでしょう。
ベースとなっている「SLシリーズ」はもともとキャンパーの間でも人気で、パワーに対しての程よい大きさから、グループやファミリーでのキャンプに重宝されてきました。
「SL-F510」の暖房性能は、最大出力5.14キロワットで、木造13畳までカバーする暖かさ。
基本的なデザインは、ベースモデルの「SLシリーズ」を踏襲していますが、「OUTFIELD」の世界観に合わせて細かいデザイン変更が施され、“ギア感”がプラスされています。
例えば、こちらのガード部分。通常モデルでは、縦のラインだけでしたが、「SL-F510」は、横のラインも追加され、デザイン的にもタフな印象になりました。
他にも、しん調節つまみが、「SZ-F32」と同様のブラックでギア感ある、新規デザインのものに変更されていたりと、こだわり派の心をくすぐる仕様となっています。
絶妙なアウトドアカラー以外にも、便利な独自機能や高いスペックを備えた、コロナ「OUTFIELD」ブランドのストーブ。自分のキャンプスタイルに合わせてお気に入りの1台をゲットしましょう!
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