シーズン前の石油暖房機の点検
シーズン前に暖房機器を点検することで、本格的な寒さが来たときに快適にご使用いただけます。また、定期的なお手入れは暖房機器を長持ちさせることにもつながります。
石油ファンヒーター
①フィルターにたまったゴミを掃除する
ファンヒーターの背面にあるエアーフィルターと温風空気取入口がゴミやホコリで目詰まりすると燃焼不良や誤作動の原因になります。
掃除機またはブラシでフィルターをきれいに掃除してください。
②新しい灯油を使用する
- 昨シーズンから持ち越した灯油や日光が当たる場所、高温の場所で保管した灯油などは変質し、黄色く変色したり、酸っぱい臭いがします。また、水が混入した灯油は灯油と水が分離した状態になります。
変質した灯油や灯油以外の油、水、ゴミなどが混入した灯油を使用すると機器が故障する原因になるので絶対に使用しないでください。
<不良灯油の見分け方>
【正常灯油】
●色がついていない
【変質灯油】
●薄黄色になっている
●すっぱい臭いがする
- 昨シーズンから持ち越した灯油(特に乳白色のポリ容器に入れていた灯油)
- 日光があたる場所、高温の場所で保存した灯油
- フタを開けたまま保存した灯油
【不純灯油】
●水が混入した場合、水が下にたまる
- ガソリン、天ぷら油、機械油などが混ざった灯油
- 灯油以外の油を使ったことのある容器に保存された灯油
- 水やゴミが混ざった灯油
- ファンヒーターの給油タンクと固定タンク内には昨シーズンの灯油が残っている場合がありますので、ポンプやスポイトなどで抜き取ってください。
- 古い灯油がある場合や、昨シーズンに使用した灯油が残った場合などは、灯油をお求めになった石油販売店やガソリンスタンドなどにご相談ください。
- 新しい灯油は火気、雨水、ゴミ、高温、日光を避けた場所で保管してください。
保管の際は紫外線を通しにくい色付きの灯油用ポリタンク(推奨マーク付)を使用し、乳白色のポリタンク(水用)は使用しないでください。また、ポリタンクの蓋はしっかり閉めて保管してください。
※灯油は保管状態によっては、予想以上に早く変質することがあります。色や臭いなど、少しでもおかしいと感じたら使用しないでください。
※石油暖房機器には必ず灯油をご使用ください。ガソリンや混合油は絶対に使用しないでください。火災の原因になります。
【石油ファンヒーター使用上のご注意】 シリコーン配合製品を使用しない
石油ファンヒーターを使用する部屋でシリコーンが配合されている商品を使用すると、シリコーン酸化物が器具本体の燃焼部に付着し、着火不良や途中消火などの症状が発生します。飛散、蒸発したシリコーン等は目には見えません。
シリコーン等配合製品を使用したときの現象(白く変色)
シリコーン等による影響を防ぐために・・・
- 石油ファンヒーターの故障の原因になる旨の表示がされているヘアケア製品等は石油ファンヒーターと同時に使用しないでください。
- その他のシリコーン配合製品も同時使用は控えてください。
- やむなくご使用になる際は石油ファンヒーターの運転を一時的に停止し、使用後は換気を十分に行ってシリコーン等の成分を屋外に排出してから運転を再開してください。
石油ストーブ
①対震自動消火装置の作動具合を確認する
【反射型ストーブ(SX- など)の簡易的な確認方法】
- しん調節つまみを「点火位置」まで右方向に回し、しんを上げる。
- ストーブを前後に強く動かしたとき、対震自動消火装置が作動して、しんが最後まで確実に下がる(しん調節つまみの突起が「スピード消火位置」まで戻る)のを確認する。
- 1~2の操作を2、3回繰り返す。
・つまみが「スピード消火位置」まで戻った(しんが最後まで確実に下がった)場合→問題ありません、そのままお使いいただけます。
・つまみが「スピード消火位置」まで戻らない(しんが最後まで確実に下がらなかった)場合→しんの点検、手入れ(から焼き)を行ってください。
【対流型ストーブ(SL- など)の簡易的な確認方法】
- 化粧板内の「対震セット金具」を下に押し下げる。
- しん調節つまみを右方向に回し、しんを上げる。
- ストーブを前後に強く動かしたとき、対震自動消火装置が作動して、しんが最後まで確実に下がる(「対震セット金具」が上がる)のを確認する。
- 1~3の操作を2、3回繰り返す。
・しんが最後まで確実に下がった場合→問題ありません、そのままお使いいただけます。
・しんが最後まで確実に下がらなかった場合→しんの点検、手入れ(から焼き)を行ってください。
〇しんの点検、手入れ(から焼き方法)
しんの手入れ(から焼き)を行うことで、固くなっているしんに熱がとおり、カーボンやタールなどの不純物を除去するクリーニング効果が期待できます。
〈からやき前〉
〈から焼き後〉
〈から焼きの手順〉
- 空の給油タンクをセットする
- 点火操作をする
- そのまま灯油がなくなって、火力が小さくなるまで放置し、消火するまで燃焼させる
※から焼き中は、風の当たらない屋内で行ってください。ストーブに風があたると、赤火が出たり、異常燃焼や火災の原因となり危険です。
※から焼き中はにおいがしますので、十分に換気をしてください。
- しんの手入れを行ってもカーボンやタールがとれず、効果がないとき
- しんが水を含んでしまい、しんの上下操作が重くなったとき
- しんの上部が摩耗して、うすくなったり短くなったり、凹凸になっているとき
しんの交換は、お買い求めの販売店またはお客様ご相談窓口へ依頼されることをおすすめします。
【ご注意】不完全な修理、調整は危険ですので、部品の交換、調整が必要な場合には、お買い求めの販売店または、修理資格者〔一般財団法人 日本石油燃焼機器保守協会でおこなう技術管理講習会修了者(石油機器技術管理士)など〕のいる販売店にご相談ください。
※しんの手入れ後、最初に使用するときは、しんに十分灯油が染み込んでから点火してください。
(しんを一番下まで下げてから給油タンクに灯油を入れ、ストーブにセット後20分以上待ってください)
②新しい灯油を使用する
石油ファンヒーター同様、不良灯油は使用しないでください。
油タンク内(給油タンク・固定タンク)に不良灯油が残っている場合は、取扱説明書に従って、ポンプやスポイトなどで抜き取ってください。
関連情報
よくあるご質問
- Qストーブのしんを交換したいが、現在使用している機種に適合する芯の型式と購入方法を教えて欲しい
- Aしんの交換は、お買い求めの販売店またはお客様ご相談窓口へ依頼されることをおすすめします。
【ご注意】不完全な修理、調整は危険ですので、部品の交換、調整が必要な場合には、お買い求めの販売店または、修理資格者〔一般財団法人 日本石油燃焼機器保守協会でおこなう技術管理講習会修了者(石油機器技術管理士)など〕のいる販売店にご相談ください。
修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先
部品購入
- 部品消耗品のご購入は、お買い上げになられました販売店へお問い合せ下さい。
ご購入いただいたお店が不明の場合などは、最寄りの営業所へご相談下さい。
- お客様ご自身で簡単に交換いただける純正部品・別売部材(リモコン、フィルターなど)はコロナストアからもお買い求めいただけます。(コロナストアでのしんのお取り扱いはございません。)